お盆の曹洞宗での仏壇飾り方やお供えや迎え火送り火の知識とマナーを解説いたします。

各お宗派でお盆の準備の仕方が違うので注意しましょう。

大切な仏教行事のひとつなので正しいマナーで行いましょう。

お墓参りのマナーやお盆法要に招かれた場合なども掲載してます。

スポンサーリンク


曹洞宗のお盆の飾り方

まずは準備する物を確認していきましょう。

こもまたは真菰(まこも)

稲の一種を編んで作った敷物です。お盆中お供え物の下に敷きます。
お盆の時期になるとスーパーやホームセンターに売ってます
まこもは薬用成分を含む直物です。
お釈迦様はまこもの敷物の上で病人を治療したと言われています。
仏事だけでなく神事にも使われます。

苧殻(おがら)
迎え火、送り火用の薪、お供えに箸として添える。
皮をはいだ茎は苧殻(麻幹)(おがら)と呼ぶ。

精霊馬(しょうりょううま)
きゅうりを「馬」
なすを「牛」

なすやきゅうりで作った馬や牛です。
ご先祖様が行き帰りに使う乗り物です。

きゅうりの馬は、足の速い馬に乗って少しでも早くお越し下さいという意味があります

なすの牛は牛に乗ってゆっくりお帰り下さいという意味が込められています。

水の子
なすやきゅうりをさいの目切りして、洗った米(1合の半分ぐらい)と混ぜ、水を満たした器に入れます。

閼伽水(あかみず)とみそはぎの花
閼伽水の横に器に5~6本束ねたミソハギの花を添えます。

生花
とげなどがない花

盆提灯
ご先祖様が迷わずに家に戻ってこれるように目印として飾ります。
基本は2つで対になっています。

仏壇の前に、経机や小机などを置き、「まこも」を敷きます。
お位牌をお仏壇から出して机の中央に安置し、お供え物、なすの牛やきゅうりの馬などをお供えします。
盆棚の脇には、盆提灯に灯りをともします。

曹洞宗で特徴的なのは、盆棚が白い布で覆われている点です。

曹洞宗のお盆のお供え

お供え物
お線香、お香
くだもの
お菓子
し好品
お花
灯明
お水

故人が特別に好きだったものや嗜好品なども、お供えするのが良いとされています。

曹洞宗では盆棚にお供えするものとして、お膳があります。これは配置が決まっていて、お箸を仏様のほうに向けて置きます。

「親碗」 ご飯
「汁椀」 お味噌汁、お吸い物
「腰高」 漬物
「平椀」 お煮しめ(椎茸、人参、芋類の煮物など)
「壷椀」 和え物(胡麻和え、煮豆など)
「箸」
「仏膳」

曹洞宗のお盆の迎え火送り火

お盆は7月13日から16日 8月13日から16日
と地域によってお盆は異なります。
現在は8月に行う地域が多いです。

お盆の迎え火は13日の夕方
お盆の送り火は16日の夕方

迎え火のやり方

おがらと炮烙(ほうろく)を用意してください。
炮烙の上におがらを置いて燃やします。
ほうろく(素焼きの皿)の上に積み重ねて焚くと、周囲も汚すことなく安心です。
おがらやほうろくは、スーパーや仏壇店で購入できます。

場所は現在は玄関前ですることが多いです。
昔はお墓の前で迎え火して提灯を灯して家に帰るのが本当のやり方です。

送り火のやり方

迎え火のやり方と全く同じです。
精霊馬も一緒に燃やします。
この火の煙に乗って先祖がお墓に帰るとされています。

火を使えないマンションやアパートの場合

火を使うのが難しい住まいの場合は盆提灯を飾ります。

迎え火の代わりの盆提灯
盆提灯を灯します。
手に持って玄関先に立ちます。
先祖の霊をお迎えする気持ちで一礼して黙祷する。
盆提灯の明かりを消します。

送り火の代わりの盆提灯
盆提灯を灯します。
手に持って玄関先に立ちます。
先祖の霊をお迎えする気持ちで一礼して黙祷する。
盆提灯の明かりを消します。

スポンサーリンク


お盆の知識マナー解説

お盆のマナーは家庭や地域によって大きく変わります。

しかし、ご先祖様をお迎えして供養するという基本的なお作法に変わりはありません。

精霊馬の正しい扱い方
迎え日の13日の夕方は、位牌に向けるように内側へ、
送り日の16日の夕方)には位牌に背を向けるように外側へと向けて置く

服装
基本的には喪服で問題ありません。
しかし家庭によっては地味な服で問題ないという所もあります。
このあたりは聞いてみるのが1番かと思います。

お盆法要に招かれた場合
一般的には5,000円~10,000円が目安
お葬儀のお香典と同額程度が目安

新盆はいつのこと?
新盆(しんぼん、にいぼん、あらぼん)」と言います。
新盆は四十九日忌を終えて、初めて迎えるお盆のことを言います。
四十九日がまだの場合は来年が新盆になります。

お墓参りの正しいマナー

基本的な流れです。

管理事務所にあいさつする。
またはお寺の住職にあいさつし御本尊にお参りする。

手桶やバケツに水をくみ、お墓へ移動する。

掃除の前に合掌する。

最初は掃除をします。
汚れやコケなどを落とし、ゴミや草などを拾います。

花立てに水を入れ、生花を生ける。

お供え物があれば置く。

ロウソク、線香に火をつけて立てる。

禅宗(曹洞宗・臨済宗など)はお線香を1本または2本(戒律・禅定を誓って)

南無釈迦牟尼仏

数珠を手にかけ、合掌して祈る。
1人1人祈る場合は、故人と縁の深い人から行う。
配偶者から次に子供

最後に片付けしてゴミやお供え物を回収して帰ります。

注意事項
果物やお菓子は動物にあらされるので持ち帰りましょう。
線香は手であおいで消す。
お墓に水はかけるかかけないかは自由。
墓石が痛まないようにするためにも水かけない人も多いです。

まとめ

基本的なマナーですがどうでしょうか?

お墓参りなどは感謝の気持ちで手を合わせてご先祖様を敬いましょう。

大人としての最低限のマナーと作法はしっておいたほうがいいですね。

日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事を大切にしていきたいですね。

スポンサーリンク